看護師×訪問

訪問看護師はどんなスケジュールで仕事してるの?一日の流れを紹介します。

訪問看護師のこまてんです^^

今回は【訪問看護師の仕事】一日の流れについてご紹介します!

  • 訪問看護師はどんなスケジュールで動いているの?
  • 訪問先ではどのようなケアを行っているの?
  • 利用者さんのお宅を訪問する以外にどんな仕事があるの?

このような疑問にお応えしていきます。

あくまでも、私の勤務先である訪問看護ステーションの場合は・・・というお話ですので、参考程度に見て頂けると幸いです。

 

それではレッツゴー!

一日何件くらい訪問にまわるの?

常勤スタッフは一日4件訪問します。(AM2件/PM2件)
看護サービスを提供する時間は、基本的に1件あたり1時間程度とイメージして頂けるとよいかと思います(場合によっては30分や90分などもあります)

※非常勤スタッフ(パート)であれば、一日2件~3件など件数によって退社時間が変わります。

利用者さんの病院受診やショートステイ利用のために訪問がキャンセルとなる場合もあり、訪問予定がない時間帯は記録類の整理や報告書作成をしたり、他のスタッフと同行することも。

訪問先はどうやって決まる?

  • 疾患や重症度、ケア・処置内容
  • 利用者・家族のキャラクター
  • スタッフの経験値やスキル・得意分野
  • 訪問先の位置関係(移動時間を考慮)

このような内容を考慮して、所長が訪問先を決定します。
(当日朝に変更されることも結構多いです)

病状が重い、状態が変わりやすいケース(ガン末期、お看取りが近い)の場合にはオンコールを担当する常勤スタッフが訪問に伺うことが多く、状態が安定しているケースでは非常勤スタッフ(パート)が訪問する場合が多いです。

訪問看護のオンコールとは

訪問看護のオンコールについて簡単に説明しておきますね。

オンコールは「緊急当番」「電話当番」「オンコール担当」「オンコール当番」など、いろいろな呼ばれ方があります。

利用者さんやご家族からの電話連絡に対して、必要があれば緊急で駆け付けるために緊急用携帯電話を持ち、24時間待機します。(待機といってもいつも通りに過ごしてOKです。ただし、電話にはすぐ出る、要請があればすぐに駆け付けられる状態にしておきます)

電話連絡の内容は「熱が出た」「吐いている」「苦しそうだ」「痛み止めを使っても良いのか?」「明日の訪問をキャンセルしたい」

体調に関する相談、不安の訴え、事務連絡などさまざまです。

電話口でのアドバイスのみで済むこともありますし、緊急を要しないと判断できれば朝一番(勤務時間内)での訪問を提案する場合もあります。

全く電話の鳴らない静かな夜もあれば、一晩に何度も出動となることも・・・

一日のスケジュール

スケジュール

8:30 出社

9:30~10:30 1件目

11:00~12:00 2件目

12:30~13:30 昼休憩

13:30~14:30 3件目

15:30~16:30 4件目

17:15~ミーティング

17:30 勤務終了

 

訪問前のタイムスケジュール

8:30出勤

ほとんどのスタッフが始業時間5分前~ぴったりに出社します。

 

8:35ミーティング開始
(チームリーダーのみ)

  • 夜間の緊急訪問の有無と内容
  • 今日の予定(車両点検、新規の契約)
  • 訪問予定の確認(チェック漏れがないか、変更がないか最終確認を行う)

ミーティング後にチームリーダーから各スタッフへ情報伝達が行われます。

週に1回は全体ミーティング

週に一度はスタッフ全員が集まってミーティングをします。
ミーティングのテーマはその時々で変わりますが、大体このような内容です。

  • ケースカンファ(情報共有、相談、伝達)
  • 新規利用者についての情報共有
  • 係からのお知らせなど

事務所の掃除もします

週に2回訪問へ出発する前の時間帯で(15分間)掃除タイムがあります。

  • 事務所内の掃除機、モップ掛け
  • トイレ掃除
  • ごみの分別
  • 洗濯物
  • 駐車場の掃除など

訪問に出かけるまでは何をしているの?

情報収集・申し送り

各自に支給されているタブレット端末やカルテ(紙)から情報をとります。

経過の長い利用者さんを担当するときは情報量が多いので、結構大変ですね。

  • 看護サマリー(既往歴・経過・住所・家族構成・利用者や家族の希望など)
  • 看護アセスメント(問題点は何か)
  • 訪問看護計画書(ケア内容や注意点)
  • 訪問看護指示書(医師の指示)
  • 訪問看護実施記録(最近の様子)

このような記録に目を通し、訪問時に気を付ける細かなポイントは担当スタッフに声をかけ口頭で確認することが多いです。

電話応対、連携先への連絡

情報収集や申し送りをしている最中に事務所に電話がかかってくることが多いです。手の空いているスタッフが対応します。

こまてん
こまてん

「おはようございます。○○訪問看護ステーション、看護師○○です。」

問い合わせ内容はさまざま。

  • 利用者、家族から報告や相談の電話
  • ケアマネジャーからの連絡
  • クリニック(訪問診療)のスタッフから報告や指示など

移動方法は社用車を使用

訪問先への移動にはすべて社用車(軽自動車)を使用します。

一件目の訪問先は事務所から15分ほど。遅刻は避けたいので少し余裕をもって9時10分頃には出発しましょうかね。

看護記録はどこに、どうやってするの?

私の勤務先の場合は「訪問看護実施記録」として複写の紙に手書きで看護記録を記入しています。記録は利用者さんのお宅でケアと同時進行、もしくはケア終了時に記録の時間を5分程度作り、最後にまとめて記載する場合もあります。

一部は利用者さんの元に置いているファイルへ綴じます。もう一部(原本)は事務所のカルテに綴じて管理します。

電子カルテが導入されている事業所ではノートパソコンやタブレット端末から看護記録を入力する場合もあるようですね。

1件目 Aさん 要介護5(9:30~10:29)

主なケア内容はこちら

  • 体調確認
  • 服薬確認
  • 清潔ケア(洗髪、浣腸、摘便、陰部洗浄、オムツ交換、褥瘡処置、爪切り

1件目は、寝たきりの方で排泄・清潔ケアがメインですね。

体調確認はまずバイタルサイン測定。
それからフィジカルアセスメント、生活状況の確認はどの訪問先でも必ずチェックします。

体調をチェックして問題なければ、ケアの準備をどんどん進めていきましょう。

Aさんは寝返りをするとめまいが出てしまうんですよ・・・
ゆっくりと利用者さんのペースでケアを進めなければいけないので、どうしても時間がかかります。

自分自身は無駄のない効率的な動きを心がけますが、焦りが伝わらないように気を付けています。(実際にはかなり難しいですが…)利用者さんに動いてもらう時にはゆっくり丁寧にを心がけます。

普段、介護でお疲れ気味な奥様には休んで頂くため、看護師一人で体を支えながらのオムツ交換です。

・・・正直、腰痛持ちにはキツイです。

体調は変わりなさそうですし、心配事・相談事も特にはありませんでした。

 

おっと!!!10分オーバーです!
2件目急ぎましょう!

 

次のお宅までは15分ほど。

近くてよかったです!

2件目 Bさん 要介護3(11:00~11:59)

主なケア内容はこちら

  • 体調確認
  • 服薬確認
  • リハビリ

状態は変わりなさそうです。

ふと、腕を見ると、なんだか赤いような?
よく見るとおなかや太ももにもありますね・・・

 

そういえば…

風邪の症状があって、数日前から新しい薬(抗菌薬)が処方されていたんですよね…

薬疹でしょうかね…?

 

こちらのお宅は訪問診療の先生が入っているので、この場で電話報告しましょう。

 

・・・電話報告・・・

 

状況を電話でお伝えすると「薬疹疑い」で内服は中止するように指示が出ました。
念のため午後の訪問入浴の可否も医師に確認しておきましょうね。
「入浴はしていいですよ~」との許可を頂きました。

 

今日はリハビリは中止しましょうか…

 

主治医とやりとりしたの内容をBさんとご家族に伝えます。

医師からの指示をわかりやすく正確に伝えます。
最後にきちんと内容を理解できたかの確認も忘れずに。

次回訪問までの過ごし方、注意点のアドバイスなどをお伝えして、2件目は終了です。

こまてん
こまてん
あっというまに午前中は終了です!
お疲れさまでした。

休憩時間 (12:30~13:30)

各自昼休憩にはいります。

休憩場所は自由。

  • 自宅
  • 駐車場(車内)
  • 事務所

各々好きな場所で休憩できるのでしっかりと休息が取れている気がしますね。

パワーを補給して、午後の訪問に備えましょう!

3件目 Cさん 要支援2(13:30~14:29)

主なケア内容はこちら

  • 体調確認
  • 服薬確認
  • コミュニケーション(精神ケア)
  • リハビリ(セルフトレーニングの確認)

要支援2のCさんは年相応の物忘れや歩行の不安定感はあるのもの生活は自立しています。要介護状態にならないように支援していくのが目的で、月2回(隔週)の訪問です。

おしゃべりがとても好きな方でほとんどお話して時間になってしまいます。
一人暮らしなので話し相手が居なくて寂しいんですよね。
訪問の日をとても楽しみにしていてくれるんですよ。

何気ない雑談の中で最近の生活のご様子、受診の様子などを聞いていきます。
リハビリもご自身で継続できているようですね。

普段実施されているリハビリの動きを一緒に復習して、動作のアドバイスを行っていきます。

あと、Cさんはちょっとしたことが気になり不安になりやすいタイプなんです。
慎重に言葉を選びながらコミュニケーションをとるように、実は結構気を使っているんですよ。

 

最後に次回の訪問日時の確認をして、退室します。

ちょっと一息・・・

3件目と4件目の間は1時間余裕があります。(移動時間を考えると1時間もないのですが…)

このような時間を主治医への報告やケアマネジャーとの情報共有、書類作成にあてています。

 

あら、、、あっという間に15時!

4件目のお宅までは移動に30分かかりますのでそろそろ出発しましょうか。

4件目 Dさん 医療保険 (15:30~16:30)

本日ラストの訪問先ではストーマケア、シャワー浴介助を行います。

Dさんはガン末期の方で医療保険を使っての訪問となります。

主なケア内容はこちら

  • 体調確認
  • 服薬確認
  • ストーマパウチ交換
  • シャワー浴介助

ストーマパウチを外してシャワー浴→新しいパウチに交換という流れです。

ご高齢ということもあり、セルフケアが難しいので訪問看護師もしくは家族がパウチ交換を行います。

実は、ストーマからの漏れが原因で皮膚トラブルが起きてしまっているんです。
いろんなケアグッズを試したり、貼り方を変えてみたりと試行錯誤です。

今回は貼り方を少し変更してみましたので、連絡ノート(家族との交換ノート)にイラスト付きで変更点、メッセージを残します。
家族が日中仕事で不在の家庭では、このように連絡ノートでコミュニケーションをとる場合もあるんです。

痛みのコントロールは今のところ問題ないようですね。

おなかの張り(腹水)増しているようなので、事務所に戻ってから主治医に報告して次回の訪問診療で診て頂きましょう。

 

これで、本日の訪問は終了です!

お疲れさまでした^^

 

事務所に戻って実績の入力(タブレット端末からも可能)、カルテに実施記録のファイリング、必要に応じて主治医への報告や連携先への連絡(ケアマネ、病院、施設など)を行います。

申し送り 17:00~

申し送りのメインは夜間緊急連絡が予測される利用者さんについての情報共有です。

常勤スタッフは当番制でオンコールを担当します。(月に3~4日間)緊急連絡を受けたスタッフが困らないように対応方法を確認しておきます。(住所、駐車場なども確認)

オンコール担当スタッフは 【緊急連絡用電話、タブレット端末、訪問バック】を持ち帰り、必要があれば自宅から直接、利用者さんのお宅へ駆けつけます。

勤務終了 17:30

病院と比べたら残業は少ないと思います。
基本的に「看護記録」は訪問先で書き終えていますので、病院のように業務を終えてからやっと記録…ということはありません。

そのため、定時で上がれることが多く、残業があったとしても30分から1時間ほどで退社できることがほとんどです。

訪問以外の仕事もある

訪問看護実施記録は利用者さんのお宅で記入してくるので、基本的には事務所に戻ってから改めて記録する必要はありませんが、それ以外にも書類がいろいろ。

  • 訪問看護報告書や訪問看護計画書の作成・送付(毎月)
  • 行政などへ「情報提供書」の作成・送付(医療保険)
  • 定期的に訪問看護サマリー、アセスメントの更新
  • 新規利用者さんのカルテ作成(看護サマリー、アセスメントなど)
  • 利用者さんが入院すれば訪問看護サマリーで情報提供(FAXなど)
  • 入退院など動きがあった場合にはサマリー、看護計画の見直しなど

私の勤務先のステーションでは介護報酬・診療報酬の請求や書類の送付などは事務スタッフが担当してくれています。

移動中は何をしているの?

運転しながらこんなことをしています。

1人で訪問する場合

  • ラジオを聞く
  • 歌を歌う
  • CDでお気に入りの曲を流す
  • 考え事(反省・行動計画・今日やること)

2人で訪問する場合(同行)

  • 利用者さんの話(情報共有)
  • 気になる利用者さんの相談
  • プライベートな話(ペットや子どもの話など)

 

合計すると一日2時間近く車を運転する日もありますよ!
「交通ルールを守ること」「事故を起こさないこと」は常に心がけています。

交通違反は自己責任。。。反則金も自腹ですし、違反点数ももちろん減点されますのでね。

新型コロナウイルスの影響で変わったこと

新型コロナウイルスの問題があるため、昼休憩も事務所に戻らず各々でとります。
毎日行われていたミーティングは回数を減らし、可能な限りリモートで情報共有や相談ができるようにICTを積極的に利用しています。

まとめ

訪問看護師の一日が少しイメージできましたでしょうか。

今回ご紹介したのは、ほんの一例であり、利用者さんによって病状や介護度、ケア内容は異なります。

何事もなく平和に一日が終わることもあれば、訪問した先々でいろいろなハプニングに見舞われる日もありますし、本当にバラエティー豊かです。

病院に勤めているとちょっとイメージが付きにくい「訪問看護師の仕事」について少しでも知っていただけたら嬉しいです。

ABOUT ME
komaten
看護師始めて、かれこれ10年。 今はゆったりと訪問看護やってます。