訪問看護師の仕事

訪問看護 でも使える報告のコツ【I-SBARC】マスターして苦手を克服しよう!

みなさん、医師への報告、得意ですか?

 

 

私は苦手です。

 

 

特に緊急時の報告は話しているうちに頭が真っ白になり、医師はイライラ・・・

 

 

 

 

「的確な情報を過不足なく簡潔に相手に伝える」

 

 

コレな。わかっちゃいるけど。

はぁ~難しい。。。

 

特に訪問看護では顔を合わせたことのない医師に報告しなければならない場合もあって、すんごく緊張するんですよね…

 

ひなこ
ひなこ
訪問診療の先生は優しい先生が多いからその点はありがたいです

 

報告に苦手意識を持っている看護師は多いと思いますが、今回解説する「I-SBARC」を用いれば、スムーズで効果的な報告ができるようになります

 

決して病院内だけのものではなくて、訪問看護師の報告においても役立つツールですので
是非ともマスターしましょう!

こんな人に読んでほしい…

報告がうまくできるようになりたい人

どうやって報告したらいいのかわからない人

訪問看護の報告ってどんな風にしているのか知りたい人

この記事を読んでわかること

報告するときの考え方

報告するときの準備

訪問看護における報告の実際

 

 

相手が何を求めているかを考えよう

まずは、相手がどんな報告を求めているか考えることが大切です。
利用者さんの状態を主治医に報告する場合であれば…

  • 短時間で報告が終わる
    →「忙しいからスマートな報告はありがたい!」

 

  • 要点がまとめられている
    →「スッキリしていてわかりやすい!」

 

  • 診断に役立つ内容が多く含まれている
    →「こっちからあれこれ質問しなくてもいいから助かる!」

 

  • 要点がはっきりせずだらだらと長い
    →「時間ないんだよね…簡潔に言ってくれる?」

 

  • たいして重要ではない内容
    →「それ、今じゃなくてよくない?」

 

  • 何を伝えたいのかわからない
    →「で、何が言いたいの?どうしてほしいの?」

 

I-SBARCってなに?

おかぴー
おかぴー
SBAR(エスバー)からのI-SBARC(アイエスバーク)。
進化系?

 

I-SBARCとは正しく「報告・連絡・相談」を行うためのコミュニケーションツールのことです。

 

SBARと何が違うの?

SBARは・・・

S:Situation(状況・状態)

B:Background(背景・経過)

A:Assessment(評価)

R:Recommendation(依頼・要請)

シンプル。

でも、現場ではこれだけだけだと不十分。

続いてI-SBAR

実際に報告する時、まずはじめに自分が何者であるか名乗りますね。

自分がどこのだれで、どの利用者さんのことを言っているのかわからなければ、医師も困ってしまいます。

 

なのでSBARにIdentify(報告者、対象者の同定)が追加されて「I-SBAR」が用いられるようになりました。

 

さらに・・・I-SBARCへの進化

報告の最中に医師からの指示を受けることも多いです。

口頭での指示受けは、解釈間違いなどのコミュニケーションエラーが生じるリスクがあるのでできるだけ避けたいものです。

 

しかし、現場ではそうもいかず(特に在宅は口頭指示がほとんど)エラーを防ぐための策として「復唱して間違いないか確認しようね!」となりました。

 

それが最後のC=Confirm(口頭指示の復唱確認)で、I-SBARCとなりました。

ひなこ
ひなこ
なるほど!

I:Identify(報告者、対象者の同定)

S:Situation(状況・状態)

B:Background(背景・経過)

A:Assessment(評価)

R:Recommendation(依頼・要請)

C:Confirm(指示の復唱確認)

 

それぞれ確認してみよう!

 

I:Identify(自分は誰か/誰のことを報告しようとしているのか)

うそぴょん
うそぴょん
アイデンティファイ

例)OO訪問看護ステーションのOOです。OO町のOO様の報告です。

コツ:地域名も伝えることで医師どの利用者さんの話かぱっと分かりやすい!

 

S:Situation(利用者の状況・状態)

うそぴょん
うそぴょん
シチュエーション

例)緊急訪問したところ○○の症状がみられます。
○○を訴えています。

コツ:今どういう状況なのかわかりやすく端的に伝える
緊急であれば一言で重症度がわかるように!ショック状態です!などと伝える。

 

B:Background(背景・経過)

うそぴょん
うそぴょん
バックグラウンド

例)バイタルサインはOOOで、普段と比べてOOです。
OOの症状を訴えています。

コツ:まずはバイタルサイン、患者の訴え、異常所見、最近の様子などを要点をまとめて伝える。疑わしい疾患や病態を頭に思い浮かべて、それに関連する情報を順番に伝えていく。

 

A:Assessment(考えた問題はなにか)

うそぴょん
うそぴょん
アセスメント

例)OOの可能性があります。
OOが疑わしいと考えます。
OOの既往がありますのでOOの再発が心配です。

コツ:ここまで伝えてきた情報から、どんな可能性があると考えているかを伝える。「〇〇だと思います」という言い方にイラっとする医師もいるので気を付けよう。

 

 

R:Recommendation(私の提案)

うそぴょん
うそぴょん
レコメンデーション

例)診察して頂けますか?(ご本人も診察を希望されています。など)
救急要請でよろしいでしょうか?など

(アセスメントまで伝えた時点で医師の方から「これから臨時訪問します。OOしておいて下さい」など指示が出ることも多い)

コツ:状況によっては利用者さんや家族の希望も含めて話をする必要があることも。提案を伝えるのはなかなか勇気がいるけど、ここははっきり伝えよう!

 

C:Confirm(復唱確認  ~ですね)

うそぴょん
うそぴょん
コンファーム

例)はい! OOですね。

コツ:在宅では緊急時の指示はほとんどが口頭で行われます。焦りやすい状況だからこそ復唱確認を!しつこいくらいでOK!

実例でみてみよう!

 

訪問看護での報告はいろいろ

訪問診療(クリニック)が入っている場合

①緊急事態!→クリニックの緊急連絡先に電話(医師直通)

②緊急ではないが今確認したいことがある→クリニックの受付(事務)に電話

③急ぎでない報告→ラインやメールで報告

 

病院の医師に連絡する場合もある

訪問診療の先生は割とやり取りしやすいのですが、病院の医師が訪問看護指示書を交付している場合は病院への問い合わせが必要なケースもあります。

 

病院勤務の医師も多忙ですよね・・・
入院患者の診療もあれば、外来診察も行っています。

直接医師に報告や相談できる機会はそう多くありません。

 

①外来の看護師に状況を説明
②→その内容を外来看護師から医師に伝達してもらう
③→→報告内容を聞いた医師から折り返し電話が入る(指示がでる)

このようなケースが多いかと思います。

連絡ツールが電話である上に、間に人が入ることで、話のニュアンスが変化して伝わってしまったり、返信にかなりの時間を要することもありまして・・・結構苦労します。

報告がうまくなるにはどうしたらいい?

  • アセスメントに強くなる(疾患や病態の勉強)
  • 日ごろから報告時はI-SBARCの型を意識する
  • 必要な情報を不足のないように集めておく
  • 伝えたい内容の要点をメモにまとめて準備する

良い報告をするためにはアセスメントに強くなる必要があります。

アセスメントのコツは

1、現状を判断する
2、原因を特定する
3、今後について予測をする

 

現状 ・嘔吐している(吐くと一旦治まる)
・腹部に張りがある
・腸蠕動音が極めて弱い、もしくは消失している
原因 ・大腸がんの既往あり(手術歴がある)
・食事内容
予測 ・自宅で治療することは難しそう
・時間的な猶予もそれほどなさそうだ
・腸閉塞を起こしている可能性が高く、病院への搬送が予測される

このように情報を整理して考えることで、ポイントをとらえた報告をしやすくなりますね。

医師から「○○はどう?」と聞かれたときにすぐ答えられるように必要となる情報をできる限り集めておきましょう。

そして、絶対に伝えなくてはならない要点は箇条書きにしておくことで報告漏れを防ぐことができますよ。

オススメの書籍

訪問看護師なら一度は読んでおいた方がいいと思う本2冊をご紹介します。

 

まず、1冊目は

家研家先生編集の「在宅で出会う「なんとなく変」への対応法」医学書院


医師はどのような考えで診療を行っているのか?医師の思考過程がよくわかります。

在宅でよく出会う症状にたいしてどのように考えればいいのか?会話形式、チャートなどの図解が多く使われており、とても読みやすい本です。

この本のレビューはこちら↓
 看護師向けおすすめ本レビュー(1) 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法

 

 

もう1冊は

山内豊明先生の「フィジカルアセスメントガイドブック」医学書院

 

フィジカルアセスメントの姿勢や考え方から実際の手技や病態生理などが整理された本です。流れ作業のように漠然と聴診器を当てるのではなく、目的を持って身体を診ることの大切さを教えてもらいました。

フィジカルアセスメントについての考え方を含め、基礎からしっかり学びたい方に。

まとめ

報告するといっても相手は医師だけではありません。

I-SBARCはスタッフ同士はもちろん、ケアマネさん、ご家族への報告にも応用できるコミュニケーションツールですの是非活用してみてくださいね。

でわでわ!(^^)/

ABOUT ME
komaten
看護師始めて、かれこれ10年。 今はゆったりと訪問看護やってます。