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【新卒看護師の夜勤】デビューはいつから?つらい夜勤を乗り切る4つのコツ

職場の環境やスタッフに少しずつ慣れてきて、看護技術のチェックも進んできた頃、やってくるのが夜勤デビューです。

夜勤はスタッフの数も限られているため、慣れるまでは不安も強いですよね。

今回は、夜勤への心構えとつらい夜勤の乗り切るコツをご紹介していきます。

新卒看護師が夜勤デビューはいつ頃やってくる?

新卒看護師が夜勤に入り始めるのは、各部署への配置後3か月ごろを目安としている病院が多いようです。

病院によっては2か月~夜勤トレーニングが開始される場合もあれば、半年たってからやっと夜勤が始まるという場合もあるでしょう。また、必ず全員が同じ時期にスタートするとわけではなく、部署による違い、日勤での仕事ぶりを見て夜勤入りのタイミングが決められるといった個人的な要因も関係してきます。

夜勤トレーニングの進み方

夜勤トレーニング中は、従来は看護師3名で夜勤行うところ、新人看護師を含めて4名というように、人数に余裕を持ってスタッフが配置されます。複数回の夜勤経験を積んで、トレーニングが終了すると夜勤ひとり立ちとなります。

毎年、新卒看護師を多数採用している病院では、入職後すぐに配属先が決定するわけではなく、複数の病棟をローテーションで回った後、それぞれの適性や希望に合った配属先が決まるプログラムが組まれている病院も増えていますね。

例えば4月中に新人オリエンテーションや各部署のローテーション研修を経て、5月に配属先が決まった場合、7月頃に夜勤トレーニング開始、8月には夜勤ひとり立ちを目指すといったスケジュールが組まれます。

夜勤メンバーは、プリセプターや先輩看護師、看護主任などで、指導を受けながら夜勤業務の習得を目指します。トレーニング期間中、徐々に受け持ち患者様の人数を増やしながら、新人看護師が安心して夜勤業務に臨めるように計画的に行われています。

新卒看護師にとって夜勤がきつい理由

学生時代にも、レポートが終わらずに徹夜、ろくに睡眠もとれずに実習ということはありましたが、夜眠らずに仕事をする、しかも人の命を預かっているというプレッシャーを抱えてですから……

心も体もかなりの負担がかかってくることは、想像できますね。

新卒看護師にとって夜勤がきつい理由を一つずつみてみましょう。

休憩、仮眠が充分に取れない

一応、休憩時間はあります。
あるんですが、必ず休憩時間が取れると確約されているわけではないんですね。

緊急入院や急変対応のため、休憩・仮眠時間がずれたり、時間が削られてしまうこもあります。

少しでも仮眠をとって体を休めたいのに「休憩が終わったら、アレやってこれやって…」「あれ、ちゃんと確認したっけ?」と焦りや不安が湧いてきて、休憩時間なのに全く気が休まらない…ということもあるかもしれませんね。

患者さんが寝てくれない

消灯時間になったら、みんなスヤスヤ休んでくれれば良いのですが、そう上手くはいきません。

入院患者さんの中には、痛みなどの苦痛や環境の変化で眠れない方がいます。
夜間せん妄もよく起こります。頻回コールの対応、トイレ介助…などなど、夜だからと言って一息つけるかというとそうでもないのです。

看護は人間相手なので、コントロールできないことがたくさんあります。

生活リズムが不規則になって体調を崩しやすい

夜勤は「昼間働いて夜休む」という自然な体のメカニズムに逆らって活動するため、自律神経やホルモンバランスが崩れ、心身に不調をきたす恐れがあります。

せめて、休みの日は仕事のことを忘れてパーッとリフレッシュ!といきたいですね。

しかし、夜勤明けは泥のように眠り、起きてもスッキリしない。疲労が取れないまま、次の勤務に突入しなければならないことも。

慢性的な疲労から、趣味やプライベートな時間が取れないといった悩みを抱える人もいるのです。

定時で上がれない

申し送りが終了して、やっと解放される!……かと思いきや、そこからやっと記録に取り掛かかれるということも。

夜勤に慣れるまでは、うまくスケジューリングできずに、残業が発生してしまうことはよくあります。ひとり立ちするまでは、看護記録もチェックしてもらわないといけなかったりするので、本当に大変なんですよね。

新人時代は仕事に慣れるのも大変ですが、周りに気を遣うことも多いので夜勤の疲労感は相当なものです。9時が定時でも、仕事が終えるのはお昼過ぎなんてことも日常茶飯事です。

夜勤メンバーがきつい

新卒看護師が勤務表をもらったらまずチェックするのが、夜勤のメンバ―です。

患者数にも寄りますが、一般病棟であれば、夜勤メンバーは2~3人で対応することが多いのですが、その中に苦手な先輩がいる場合のストレスは半端じゃないです。

看護師の夜勤で忙しい時間帯

夜勤帯の中でも特に忙しいのは、患者さんに動きがある時間帯。

準夜帯は、申し送り~夕食の介助、イブニングケア、オムツ交換など消灯時間まで。

深夜帯は、交代で休憩をとるために人手が少なくなるため、急変、入院などがあると非常にバタバタします。

空が明るくなってくる頃、検温や採血、食事介助・モーニングケアが終われば、あとひと踏ん張りです。

看護師が夜勤をするメリット

どうしてもデメリットが目立ってしまう「夜勤」ですが、メリットもいくつかあります。

メリット①:給料アップ

看護師の中には「お金のために夜勤をやっている」という人も結構います。

夜勤によって加算される給料は、大きくわけて「深夜手当」と「夜勤手当」の2つがあります。

深夜手当は、「午後10時~午前5時の労働に対して25%増加分の給料を支払わなければならない」というもので、労働基準法第37条によって定められています。

参照元:厚生労働省 大阪労働局 Q6. 労働者に深夜勤務をさせた場合、割増賃金を支払う必要はありますか?

夜勤手当は、就業先の規定によって定められているため、金額はバラバラです。

参考元:夜勤手当とは|割増賃金との違い・計算方法

夜勤手当の平均額(一回あたり)

日本看護協会「病院看護実態調査」によると、夜勤手当の平均額は以下の通りです。

3交代制準夜勤  4076円
3交代制深夜勤  5023円
2交代制夜勤   10772円

参照元:日本看護協会「2017年病院看護実態調査結果報告」

メリット②:落ち着いていれば日勤よりラク

日勤に比べると、清潔ケアや検査、手術、面会対応がない分、緊急入院や急変などのイベントがなく落ち着いた夜勤であれば、日勤よりラクと感じられるでしょう。

手の空いた時間に委員会や係りの仕事をすすめることもできますし、自己学習の時間に充てることもできます。

メリット③:働いてるだけで感謝される

夜間働いているだけで、日勤帯より感謝されます。

「こんな遅くまで働いて大変だね」
「眠いでしょ?休憩は?ご飯食べたの?ありがとうね~」

シンプルに感謝されると嬉しく、やりがいにもつながります。

メリット④:勤務を終えた後の解放感がたまらない

「夜勤終わったぁぁぁぁ~!」

限界を超えて、若干ハイになっているのもあって、夜勤明けはなんとも言えない解放感です。
16時間にもわたる夜勤を無事に終えられたという安堵感と達成感でしょうか。

夜勤明けはおいしいご飯を食べたり、エステやマッサージに行ったり、頑張った自分へのご褒美にちょっと贅沢するのもいいですね。

きつい夜勤を乗り切るための4つのコツ

夜勤前は仮眠を取る

起床時間は変えずにいつも通りの時間帯に起きて、活動します。可能であれば、昼食後に30分程度仮眠をとります。

夜勤で眠くならないように、「寝だめ」をしていた時期がありましたが、出勤前にすでに体がだるくなってしまい、あまり調子が良くなかったんですよね。

できる限り普段の生活に近いスケジュールで過ごし、夜勤前の仮眠は短めの方が、頭もシャキッとして仕事ができると思います。

仮眠をしっかりとる

夜勤中の仮眠はできるだけとるようにしましょう。
睡眠サイクルを考えると、120分(2時間)しっかり取れればベストですが、なかなか2時間仮眠をとるのは難しいですよね。

10分でも20分でも仮眠できれば、朝方のつらさが軽減されます。どうしても眠れないという場合でも、目を閉じて横になるなど、体を休めるようにしましょう。

夕食、朝食の休憩がとれる場合は、仮眠休憩の時間帯(深夜帯)は食事はしない、もしくは軽く済ませるようにします。

仮眠に入る前の3時間は脂っこいもの、刺激の強いもの、カフェイン摂取を避けた方が、短時間でも質の良い睡眠がとりやすいです。

リラックスできる環境をつくる

みなさんの勤務先では、仮眠スペースの環境は整っていますか?

仮眠環境の整備はまだまだ不十分と言われており、病院によっては横になるスペースも確保できないケースもあります。

少しでも体を休めるために、リラックス効果のあるアロマ、アイピロー、耳栓、お気に入りのタオルなど用意し、休息に適した環境をコーディネートするのがオススメです。

仮眠休憩の際は、眠りを妨げる可能性のある院内PHSなどは他スタッフに預け、休憩室に持ち込まないのが望ましいですね。

人間関係を良好に

夜勤帯は、日勤よりも少人数で同じ患者数を担当するため、より円滑なチームワークが求められます。普段から、人間関係を良好に保ち、仕事をしやすい環境に整えておくことは重要ですね。

とはいえ、苦手な先輩がいると本当に気が重いですよね…。

どうしても苦手な先輩がいる場合は、夜勤のシフトについて師長に相談してもいいと思います。

実際に、私がプリセプターを担当した新卒看護師は、A先輩が「どうしても無理」ということで師長に相談して、夜勤が一緒にならないように配慮してもらいました。

すべての勤務を別にするのは難しですが、夜勤だけなら何とかなる可能性が高いです。

 

今回ご紹介した休憩の取り方、夜勤中の過ごし方は一例であり、人によって合う合わないがあります。「この方法いいかも?」というものがあれば、試してみて、自分にとってベストな方法を探していきましょう。

夜勤なしで働ける職場

「お金より健康が大切!夜勤は無理!」という方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、夜勤をせずに常勤看護師として働ける看護師の職場の一部をご紹介します。

クリニック

ワークライフバランス重視型の看護師さんに人気なクリニックですが、夜勤がない分、給与水準はやや低め。また、教育体制が整っておらず、即戦力を求めている職場も多いため、新卒看護師には、ややハードルが高いと言えます。

しかし、新卒看護師の採用が全くないわけではありません。

収入は病棟レベル(夜勤あり)を維持したいという方は、美容クリニックや透析クリニックといった給与水準の高い職場を選ぶことで、夜勤あり勤務と同等、もしくはそれ以上の収入を得ることも可能です。

病院外来

やはり病院の手厚い福利厚生は魅力的ですから、できることなら病院には残りたい。でも、夜勤はやりたくないという場合は、外来へ異動希望を出す方法もあります。

妊娠中や小さな子供がいて夜勤ができない看護師が外来へ異動するケースは多いですが、新卒看護師の外来異動は前例が少ないかもしれませんが、不可能ではないと思います。

最低限の看護技術(採血や点滴など)が習得できていれば、採血室で働くことはできますし、ベテランナースのフォローを受けながら、外来の仕事を覚えていくことも可能です。

病棟でも日勤常勤で働くことは可能ですが、日勤の5連勤は体力的にかなりキツイのと、夜勤免除という特別扱いで肩身の狭い思いをするのがデメリットです。

訪問看護ステーション

基本的に日勤帯で働けて給与水準も高めな訪問看護ステーション。

「基本的」と書いたのは、多くのステーションで24時間オンコール体制を取っているからです。

しかし、オンコール体制といっても、全く電話の鳴らない日もありますし、16時間の夜勤に比べたら体力的には楽です。

介護施設

デイサービスをはじめとした介護施設でも、日勤のみの勤務が可能です。

介護施設といっても、利用者の介護度、重症度、医療的ケアの多さなど、さまざまな違いがあります。中には夜勤ありの求人もありますので、応募の際には内容をよくチェックしましょう。

まとめ

今回は、新卒看護師の夜勤デビュー、つらい夜勤を乗り越えるコツについてお話してきました。

夜勤を少しでも楽に乗り切るために、今回ご紹介したの中から自分に合いそうなものを是非試してみてくださいね。

そして、夜勤がきつすぎる場合は、心身に不調をきたす前に、夜勤なしで働ける職場へ移るのも一つの方法です。病院だけがすべてではありませんから。あまり自分を追い詰めすぎないでくださいね。

 

 

 

ABOUT ME
komaten
新人時代に看護師辞めたすぎた看護師。 看護師始めて、かれこれ10年。 今は楽しく、ゆったりと訪問看護やってます。