BOOK

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと 【本レビュー】

こんにちは、こまてんです!

今回は、遠距離介護に関する本をご紹介したいと思います。

ひなこ
ひなこ
親が認知症になったらもう一人暮らしは無理よね…【一緒に暮らす】もしくは【施設に入ってもらう】しかないんじゃないかな?
うそぴょん
うそぴょん
うーん、たしかに一人にしておくのは不安だよね…。

【ひとりで暮らす親が認知症になった場合の心配事】

  • 食事
  • 排泄
  • 服薬管理
  • 金銭管理
  • ご近所トラブル
  • 外出時のケガや行方不明
  • 火の不始末

高齢化に伴って、認知症患者は年々増え続けています。
あなたは、認知症についてどのくらい知っていますか?

今まで認知症の方と関わった経験がなければ、接し方も、困りごとの相談先も、この先どうなっていくのかも、わからないことだらけで途方に暮れてしまうのではないでしょうか。

ほとんどの場合、介護が必要となるのは突然

ひなこ
ひなこ
認知症は急になるってことはないよね。
突然起こるわけじゃないから、備えられるかも!
うそぴょん
うそぴょん
たしかに、認知症はじわじわと進行する病気。
でも、変化に気づけなかったり、対応を先延ばしにしていたらどうかな。

散歩に出たまま行方不明になって保護されたのをきっかけに、これはまずい!って認知症について調べ始めるってこともあるよね。

発見が遅れれば、それだけ症状が進行してしまうかも。逆に早く対応できれば、それだけ進行を遅らせることができるかもしれないんだよ。

ひなこ
ひなこ
正しい知識を前もって身につけておくことが大事なんだね。

この本は、いつか経験するかもしれない認知症介護のためにも、まずはじめに読んでおくべき本です。

この本を読み終わるころには、狭まっていた視野がググっと広がり、1つしかないと思っていた選択肢が5つや6つ、いや、それ以上に増えているかもしれません。

この本は…

著者自身が悩んだ介護問題今まで出会った人の悩みへのアンサーが集約された
認知症介護の始まり~お別れの後のことまで、必要な情報が詰まった入門書であり、実用書でもある本

本の紹介

タイトル:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

著者:工藤公伸(くどひろ)さん
出版:2020年7月29日初版第一刷発行
ページ数:175ページ

この本に込められている著者の想い…

  • 認知症介護に悩んでいる読者の選択肢が、少しでも増えるように…
  • 認知症介護を始める前に読んでおくべき本を作りたい

著者プロフィール

・1972年 岩手県 盛岡出身
・34歳で父親が脳梗塞で倒れ介護離職
・40歳で認知症の祖母と母のダブル遠距離介護が始まり、2度目の介護離職
・現在も片道5時間弱を、年間20往復ペースで遠距離介護中
・講演、執筆などを中心に活動され、本も5冊出版
・認知症ライフパートナー2級、認知症介助士
・ブログ「ひとりでがんばらない 40歳からの遠距離介護」を運営


https://40kaigo.net/

↑実際に認知症介護に関する悩みを抱える方にはもちろん、
私のような在宅医療に携わる専門職スタッフにも役立つ情報満載のブログです。

この本を読んでわかること

  • 親が認知症かもと思ったとき具体的にどう考え、行動すればいいかわかる
  • 介護が始まってから必要となるサービスの情報や相談窓口などがわかる
  • 離れて親と暮らすためのコツや工夫がわかる
  • 介護にかかわるお金のこと、制度のことがわかる
  • 離れた親の安全を守るためのツール(サービス・最新家電・アイデアなど)がわかる
  • お別れに向けて準備すること、心構えがわかる

こんな人にオススメです

  • もしかしたら「親が認知症かも?」と不安になり始めた人
  • まさに認知症介護、真っただ中で悩んでいる介護者
  • これから認知症介護に関わるかもしれないすべての人
  • 認知症介護者をサポートする側の人たち

目次の紹介

  • はじめに
  • 1章 親の様子がおかしいな?と思ったら
  • 2章 介護の始まり、まず知っておきたいこと
  • 3章 離れて親と気持ちよく過ごすための心得
  • 4章 離れて暮らす親の介護の「お金」のこと
  • 5章 離れた親を見守る「認知症介護」ツール
  • 6章 亡くなる前と後にやるべきこと
  • 末巻資料 必要な時に確認したい便利な資料
    ・離れて暮らす親の認知症介護に便利な情報一覧
    ・認知症介護者が知りたい情報3ステップ
    ・離れて暮らす親の認知症介護 10の心得
  • おわりに
うそぴょん
うそぴょん
介護者の心理的な問題から、お金や制度のことまで、幅広くカバーされています
知っておいた方がいい内容がギュッとまとまっている感じだよ。

介護を始める前に読むと、

◆この先のどんな風に介護生活が進んでいくのか

◆そのどんな問題が起こる可能性があって

◆どうやって対応していったらいいのか

がイメージができます。

この本のポイント

その① 認知要介護の始まり~終わりまでに対応。解決策のヒントが盛りだくさん!

「なんか最近親の様子がおかしい…認知症かもしれない」と思った時点からお看取りの準備、亡くなった後のことまでが順序だててまとめられています。

本のタイトルは「離れて暮らす~」ですが、決して遠距離介護だけが対象ではありません。徒歩5分の距離で別居している、同居でも日中は仕事で家族が不在になるというケースや、認知症ではないけど要介護状態である場合の方にも役立つ情報満載です!

その② 読みやすい。わかりやすい。探しやすい。

175ページあるので、読むのに時間がかかるかな?と思ったのですが、見開きは左半分図解や表なので情報量の割には、サクッと読み終えることができました。

1テーマが見開きページで完結するようにまとめられているため、後で知りたい部分を目次からさっと見つけて、探しやすくなっています。

その③ 実体験をもとに書かれているから実用的

  • 正月やお盆を避けて介護する3つの理由
  • 季節の変わり目を狙って家へ帰る
  • 離れて暮らす親への罪悪感はどう解消する
  • 親が他人に損害を与えてしまったらなど

このような内容は、実際に介護者となり多くの悩みに直面してきたからこそのテーマだと思います。実際にどこに問い合わせたらいいかまで紹介されているので、こういう時はここに相談すればいいんだなという安心感もありますね。

その④ 離れていても介護はできる~罪悪感とどう向き合うか~

介護というと身体的な介護をイメージする方が多いと思いますが、

身の回りのお世話をするだけが介護ではありません。
物理的に離れていても頭脳でサポートしたり、サービスを整えて暮らしやすく調整するのも立派な介護のひとつです。

うそぴょん
うそぴょん
見守りカメラやスマートリモコンを駆使して離れている不安を解消する方法も紹介されてるよ。
  • 一緒に暮らして面倒みるべきでしょ…
  • 親の面倒見るのは子どもの役目だよね。
  • 他人に任せるなんて冷たいね。

そういう周りの目や意見、自分自身の中の葛藤とどう向き合っていくか。

先の見えない介護生活の中でつぶれてしまわないためには、心の保ち方も重要ですよね。

巻末資料の中に「離れて暮らす親の認知症介護 10の心得」という10か条が掲載されています。介護が始まる前、介護がつらくなった時、大切なことを見失わないように、そっとページを開いて見返したい内容だなと思いました。

うそぴょん
うそぴょん
辛くなったらここに戻っておいでね~

その⑤ 認知症になったらおしまいではない~ネガティブに偏った情報からの脱却~

著者は

認知症と診断され、大きな不安を抱えているのは、子よりもむしろ親自身です。
(親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと p24)

 

認知症介護を始めるうえで、まずはネガティブに偏った認知症の情報から脱却して、冷静に親の自立への可能性を模索しましょう。(親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと p24)

と書いています。

認知症になったら何もわからなくなる。
認知症になったら終わりだ。

こういう風にいう方、結構いるんですよね。

この本の中にある、

「認知症とともに生きる希望宣言一足先に認知症になった私たちからすべての人たちへ」(一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ)
というメッセージをぜひ読んでいただきたい。

世の中には、認知症に対するネガティブに偏った情報があふれています。

そういった情報につぶされないために、役立つ情報正しい知識支えあう仲間が必要です。

まとめ

私は訪問看護師をしていますが、認知症の利用者さんはとても多いです。
人によって、穏やかだったり、怒りっぽかったり。
表に出てくる問題も各家庭によって違っていて、対応が難しいこともあります。

著者自身が認知症介護について悩み、今まで出会った介護者の方の声をもとに試行錯誤して乗り越えてきたものが基になって作られたこの本。

実際に介護されている介護者の方の悩み解決にはもちろん、サポートする側のスタッフにもとってもおすすめです。

うそぴょん
うそぴょん
気になった方は、是非よんでみてね♪

ABOUT ME
komaten
病院辞めて訪問看護師になりました。 子育て中でも無理せず働きたい、患者さんに寄り添った看護がしたい。 そんな想いを叶えたくて訪問看護師の道へ。 ブログも大好き。 看護師の仕事について考えるのも好き。 看護師が自分に合った職場・働き方で働けるようになってほしい。