看護師の皆さん、どんな服装でお仕事されてますか?
病院勤務の方はナース服が多いでしょうか。
最近ではスクラブ着用の方も多いですね。
ナース服懐かしいですねぇ…
訪問看護に転職してからは、ポロシャツやTシャツにジャージなどのカジュアルスタイル。
「ナース服、もう着ることはないのかな…」なんて考えると、ちょっと寂しいものです。
さて、今回は
■実際どんな服装で働いているかイメージが湧かない方
■訪問看護を始めたばかりで、どんな服装がおすすめなのか知りたい方
に向けて実際のユニフォームの紹介や選ぶ時のポイントなどをお話していきますね。
訪問看護ではどんな種類のユニフォームがあるの?
訪問看護ステーションにはいろいろな運営母体があります。
病院の中の訪問看護部門、訪問クリニック、単体の訪問看護ステーション、施設に併設された訪問看護などさまざま。
ユニフォームの例としては
■ポロシャツにチノパン(指定もしくは自由)
■Tシャツにジャージ(指定もしくは自由)
などが多いです。
カチッと清潔感のあるスタイルから、動きやすさ重視のカジュアルスタイルまで様々。
白衣は清潔感がありますが、利用者さんの中には病気を患っていることをご近所に知られたくないという方も多くいらっしゃいます。
そのため、明らかに「医療従事者です!」というアピールするような¨白衣¨はあまり好まれないケースもあります。
勤務先のユニフォーム
勤務先の訪問看護ステーションではリハビリを行う理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、事務などが同じユニフォームで仕事をしています。

トップスは支給されるワンポイントロゴの入ったオリジナルのポロシャツorTシャツ
「半袖だとちょっと寒いなー」というときは下に長袖のシャツ(ユニクロでいうと春秋はエアリズム、冬はヒートテック)などを着ます。
ボトムス(ズボン)は各自用意します。
カラーパンツのような派手な色のズボンやジーンズはNGですが、それ以外は特に決まりはありません。
チノパン、ジャージ、トレーニングウエアのようなズボンを着用しているスタッフが多いです。色は黒、濃グレー、紺、カーキー、ベージュなどです。
私の職場で多いスタイル
〈スポーツタイプ〉ジャージやトレーニングウエアなど
メリット
・とにかく動きやすい
・しゃがんでも背中がでない
・ポケットにハンドタオルやサチュレーションモニターを入れられる
・入浴介助などの際に裾がまくれる
・ホコリやペットの毛が付きづらい、ついても取りやすい
・濡れても乾きやすい
デメリット
・ダボっとしているとだらしなく見える
・清潔感がいまいち
あまりダボっとしたジャージはNGですが、ラインのきれいなジャージであれば、すっきりしていて清潔感もあるのでGOODです!
動きやすさ、裾をまくり上げやすい事もあって、私はこのスタイルが多いです。
在宅での看護は結構無理な姿勢でケアすることもあり、どんな体勢でも背中が見えないというのは大きなポイントです。
ケアに夢中でお尻の割れ目がみえていたなんてショックですからね…( ;∀;)ガーン
〈カジュアルタイプ〉綿パン、チノパンなど
メリット
・きちっと感がでる
・清潔感があり好印象を与えやすい
デメリット
・伸縮性のない生地だと動きづらい
・股上が浅いとしゃがんだ時に背中が見える
・裾をまくり上げづらい(裾幅に余裕がない)
・ぬれると中々乾かない、濡れた部分が目立つ
・ポケットに物をいれるとパンパンになる
伸縮性のあるスキニータイプのズボンを着用しているスタッフも時々見かけます。
面談や契約時には、きちっとした「襟付きのポロシャツにチノパン」というスタイルがおすすめです。
どんな服装がおすすめ?
私はスポーツタイプが動きやすくて好きです。
スポーツブランドのウエアやユニクロの商品を着用しています。
選ぶポイントはダボっとしない、きれいなラインのズボンを選ぶこと。
スポーツブランドのズボンはカッコよくて生地もしっかりしていますが、値段が高い…
生地がしっかりしていて長持ち、かつ値段が安いのが理想…
そこでいつもお世話になっているのがユニクロ。
私のお気に入りはユニクロのウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ \1,990+税
セールの時にまとめ買いしてます(^^)
ステーション内ではユニクロウエア愛用者が多いのでかなりの確率でおそろになっております。
冬はさすがに一枚ではキツイので重ね履きになりますが、さらっとしていて涼しいので暑い時期は特にオススメです。
お宅に上がると正座やひざ立ちの姿勢が多く、ひざの部分の生地だけがものすごいスピードで消耗していくんですよね。
摩擦の影響で生地が薄く、白っぽくなってくると見た目がよろしくない。
そのため、膝部分の生地ダメージが気になってきたら、新しいものと交換するようにしています。
ズボンをえらぶ時のポイント
■だらしなく見えるものは避ける
■動きやすく、しゃがんでも背中がでない
■濡れても目立たない
■乾きやすい
■裾をまくり上げられる余裕がある
■ほこりや汚れが付きにくい
できるだけこの項目に多く当てはまるズボンを選ぶのがおすすめです。
■清潔感がある
良い関係性を築くためにも第一印象は非常に重要です。利用者さんやご家族からしたら自宅に他人を招き入れるわけですから、訪問者の服装は結構気になるものです。
■だらしなく見えるものは避ける
ある程度余裕がある方が動きやすい場合もありますが、ダボっとした服装はだらしなく見えてしまうもの。動きやすく、きちんと感も出るように伸縮性がよい生地や程よくフィットする形の服を選ぶことがポイントです。
■動きやすく、しゃがんでも背中が出ない
病院とは違って、利用者さんのベッドは生活がしやすいように配置されていますし、作業スペースも十分ではありません。
ベッドではなく、布団を使用している場合は、しゃがんだ姿勢でケアを行うこともあります。
どんな動きも邪魔しない伸縮性と背中が出ない安心感があると、ケアに集中できて◎!
■濡れても目立たない
シャワー浴や入浴介助で一緒に浴室に入ってケアをする場合、かなりの確率で濡れます。
着替えを準備して濡れたら着替えればいいのでは?とも思うかもしれませんが、着替える場所の確保や時間ロスを考えるとできれば着替えずに済ませたいところ。
黒や紺など濃い色であれば濡れた時に目立ちませんが、ベージュやカーキーなどは目立ちやすいです。私は、入浴介助など濡れる可能性がある日は紺か黒のズボンを選ぶことが多いです。

■乾きやすい
濡れてしまった場合に「乾きやすい素材か」というのも大切なポイントです。特に冬は濡れたままの移動はかなりキツイ。
あまりにびしょびしょであれば着替えることもありますが、少し湿ったくらいではさっとタオルで拭いて、あとは自然乾燥。
乾きやすさを考えると、速乾素材の生地やポリエステルなどの素材を選択するのがおすすめです。
■裾をまくれる余裕がある
これも入浴介助などの場面で極力濡れないためにという理由がメインです。
あとは大雨、台風などの時に裾が濡れるのを防ぐためにまくり上げることもあります。
まくれて損はないです。
■ほこり、汚れが付きにくい
濃い色のズボンが多いので、白っぽい汚れが目立ちやすいのが難点です。
お宅によっては、掃除の行き届いていない場合やペットの毛がたくさん落ちているなど綺麗さのレベルには違いがあります。ある程度の汚れ付着は避けられないことも…
汚れがつきにくく、かつ落としやすい素材を選ぶとよいかと思います。
支給されるものと自分で準備するもの
病院だと一年ごとに1~2枚ずつユニフォームとナースシューズの支給があり、自分で用意するのはカーディガンくらいでした。
病院と比べると、訪問看護の現場では自分で用意するものが多いように感じます。
私の勤務先の訪問看護ステーションは
「ズボン、アウター、靴下、靴、訪問バック」
は自前です。
【勤務先から支給されるもの】
■ポロシャツ2枚
■Tシャツ1枚
■薄手のジャンパー1枚
が入職に支給されます。(退職時には要返却)
洗濯はどうするの?
基本的に各自、自宅で洗濯です。

病院勤務時代は脱いだユニフォームは回収袋にほおりこんでおけば、まとめて業者さんが洗ってきれいに畳んでまた戻って来るという素晴らしいシステムでした。
訪問看護ステーションに転職してからは、
自宅でユニフォームに着替えて出勤→仕事を終えたらそのままの格好で帰宅→自宅で洗濯
という流れになりました。
人によっては玄関で靴下は脱ぐ、つま先立ちでお風呂に直行、他の洗濯物と分けて洗うなどいろいろ。私もユニフォームのまま、家の中をうろうろするのはちょっと気が引けるので、できることならお風呂に直行したいですね。
まとめ
訪問看護師の服装について、少しイメージが湧きましたでしょうか(^^)
病院とは違って決まったユニフォームがない事業所も多いようです。
訪問時の服装は、マナー違反とならず、相手に好印象を与えられるような服装を選べるといいですね。